横浜市は小学生サッカーが盛り上がっている!? スポーツで夢追いかける子どもが集まる横浜の魅力

横浜市在住のおでかけ好きの地元ライターがとっておきの横浜の魅力を、地元民目線で紹介します。

サッカー少年の足元イメージ画像

「子どもに何かスポーツを習わせたい」。そう考える親御さんは多いと思います。どのスポーツも魅力的ですが、横浜市内には3つのJリーグクラブがあるためか、私の周りではサッカーを習う子どもが多く、活動もとても盛り上がっています。

市内の多くの地域に少年サッカーチームや入団の際に選考会がある強豪クラブチームがあり、横浜サッカー協会に登録しているチームだけでも172チームあります。(記事公開時点 )その他にも、協会に未登録の新興チームや、特徴的なサッカースクールがたくさん。

そこで今回は、サッカーチームに所属する小学生にとっての 集大成ともいえる神奈川県大会の結果や、市内の3つの強豪チームの声などとともに、横浜市の小学生サッカー事情をご紹介します。

■ベスト16中11チームが横浜市を中心に活動するチーム!「JFA第47回全日本U-12サッカー選手権大会神奈川県大会」結果

サッカー少年が一列に並ぶイメージ画像

「JFA全日本U-12サッカー選手権大会」は、日本サッカー協会(JFA)が主催する小学生ナンバー1チームが決まる全国大会です。

JFAが小学生を対象として主催する唯一の大会で、各都道府県で予選大会が行われ、1位のチームが都道府県代表として全国大会に出場します。

神奈川県予選大会は、横浜市の多くのサッカー少年にとって集大成とも言える大会で、2023年度は県内で一定の成績を収めた125チームが出場。そのうち横浜市を中心に活動するチームは51チームあり、ベスト16には11チームが入りました(下記トーナメント表の赤丸)。

JFA第47回全日本U-12サッカー選手権大会神奈川県大会ベスト16結果

過去3年間を遡っても同様の結果で、今回ベスト16に残らなかったチームでも、ベスト16常連のような強豪チームがたくさんあるので、横浜市には強い少年サッカーチームが多いといえるでしょう。

【参考】
「JFA第47回全日本U-12サッカー選手権大会神奈川県大会」

■横浜市で活躍する3チームをピックアップ!

続いて、強豪クラブチーム、強豪少年サッカーチーム、新興クラブチームの中から、取材を受けていただいた3つのチームをご紹介します。

・強豪クラブチーム「バディーSC」

バディーSCチーム写真
写真提供=バディーSC

神奈川県近郊で幼児体育指導や小学生向けサッカースクールを運営するバディースポーツクラブの選抜チームです。JFA主催の全国大会で2度の優勝歴があるなど、数々の優秀な成績を残しています。戸塚区内に人工芝2面の大きなサッカーグラウンドを保有し、平日のスクールでは「JR 東戸塚駅」と「相鉄本線 二俣川駅」から送迎バスが発着しています。

“当クラブでは保育園や幼稚園と提携した体育指導を行っています。
幼児の頃からいろいろな運動を取り入れて、幅広く基礎運動能力を高められるように指導しています。 園の課外教室では、水泳、新体操、チアリーディング、サッカー行い、楽しく日々の練習に励んでいます。一人ひとりの子どもに触れ合い、スポーツの楽しさを伝えながら、心の成長にも繋がるように指導しています。
年長さんの最後の時期には、もっとサッカーがやりたい、サッカーが大好きな選手を集めて選考会を実施し、小学1年生からバディーSCに加入となります。
(バディーサッカースタッフ)”

基本情報
「バディーSC」

・強豪クラブチーム「あざみ野FC」

あざみ野FCチーム写真
写真提供=あざみ野FC

1980年の創設から長年にわたってサッカーへの熱意が受け継がれ、横浜市大会や神奈川県大会で多数の優勝・入賞歴がある、横浜市内でも屈指の強豪サッカーチーム。青葉区あざみ野にある赤田東公園が練習拠点で、選考会なしで入団可能。FIFAワールドカップカタール2022の日本代表にも選ばれた山根視来選手、板倉滉選手など多くの選手を輩出しており、市内各地から熱心な親子が集まる人気チームです。

“あざみ野FCは「子どもたちはもちろん、家族も一緒に楽しめるクラブ」の理念の下、少年サッカーの活動を通じて週末を親子、兄弟姉妹の皆でワイワイやるクラブです。
指導者は、所属している子どもたちやOBの親がほとんどである他、運営は現役の父母が担っているなど全てボランティアで成り立っています。クラブ創設44年の歴史の中で、時々の情熱的なコーチの指導・オーガナイズや献身的な父母のサポートにより、子どもたちの意欲に応えてきました。
多数のJリーガーや海外でプレーするOBも輩出してきましたが、あざみ野FCで毎週末、濃い時間を共にした仲間やファミリーが卒団後も長く関わり合い続けていることに、クラブの存在意義を感じています。(あざみ野FC代表)”

基本情報
「あざみ野FC」

・新興クラブチーム「FC Testigo(テスティーゴ)」

FC Testigoチーム写真
写真提供=FC Testigo

スペインサッカーのライセンスを保有し、スペインで監督経験のあるコーチ陣が、欧州の育成環境を日本人に合わせて再現したチーム。選考会に合格した子どもたちが華麗で緻密なスペインサッカーの習得をめざしています。2022年の創設後すぐに「第47回全日本U-12サッカー選手権大会神奈川県大会」でベスト8になるなどし、神奈川県U12サッカーリーグ(TOP1部)
に昇格しました。横浜市旭区内にあるスポーツクラブ「スポーツジャングル10」と「亀の甲山テニスクラブフットサルコート」を練習拠点としており、スクールも開校しています。

“FC Testigoは2022年4月に設立したばかりの新しいクラブです。
スペインで学び戦ってきた経験を基にしたTestigoメソッドを使用し、サッカーが学問的に成り立っているヨーロッパのように、サッカーが上手い選手を日本でも育成できるよう、ここ横浜で日々指導にあたっています。
また、ヨーロッパで得た理論をしっかりとグラウンドで表現できる指導力を武器に、神奈川のサッカー界発展のために意義のあるクラブになれればと思っています。
昔ながらの勝敗のみの価値観を脱却し、勝敗以上の価値観をどう生み出すのかが私たちに求められていると思います。
Testigoのサッカーを通して、勝敗と学びを最大限、選手に還元できるように、今後も精一杯指導していきたいと思います。(FC Testigo代表兼U12監督)”

基本情報
「FC Testigo」

この他にも横浜市には多種多様な少年サッカーチームがあります。例えば「未経験だけど基礎からサッカーを始めてみたい」「地元の友だちと楽しく気軽にサッカーがしたい」というご家庭にも合う地域のサッカーチームも多いです。さまざまな家庭の価値観に合ったチームが見つかるかもしれません。

■横浜市の小学生サッカーが盛んなのはなぜ?

最後に、横浜市の小学生サッカーが盛んな理由を3チームの関係者の方々のお話を参考にまとめてみました。すると、チームを超えて選手たちが高め合える3つの環境が整っていることがわかりました。

・毎週のように試合がある

サッカー試合イメージ写真

横浜市のサッカーチームは、土日に試合を活発に行っています。各チームが主催するカップもあり、他チームを招待して刺激を受け合っています。それぞれのチームが「負けたくない!」と切磋琢磨し合える環境が、横浜市のサッカーレベルを底上げしているようです。

・Jリーグのクラブが3つもある

日産スタジアム写真
横浜F・マリノスのホームスタジアム「日産スタジアム」

横浜市内には「横浜F・マリノス」「横浜FC」「横浜スポーツ&カルチャークラブ」の3つのJリーグクラブがあります。

横浜F・マリノスには小学生年代の育成組織があり、年に1回入団選考会が実施されています。チームとして活動する「プライマリー」と、別のチームに所属しながら活動できる「スペシャルクラス」があり、どちらも多くのサッカー少年の目標になっています。
横浜FCではレベル別に小学生向けスクールが開校されており、最上位クラスへの合格を目指すサッカー少年がたくさんいます。
横浜スポーツ&カルチャークラブにも幼児と小学生向けのスクールがあり、この指導スタッフに推薦された選手によるアカデミークラスや中学生以上の女子選手で構成するコスモスという育成組織もあります。

これらのクラブが提供する育成プログラムや選考会、スクールは、サッカーに情熱を注ぐ子どもたちにとって大きなモチベーションとなり、技術力向上のための重要な機会になっているのではないでしょうか。

・統括組織の運営力が高く、情熱のある指導者が多い

練習中の集合イメージ写真

横浜市では指導者同士の情報交換が活発に行われており、レベルの高い指導を受けることが可能です。

また、JFAの日本代表発掘育成システム「トレセン制度*」に基づき運営されている「横浜トレーニングセンター」の指導内容も充実しています。

その背景には、横浜市の小学生サッカーを統括する組織「横浜サッカー協会4種委員会」の運営力の高さがあるようです。

*:JFAが「日本サッカーの強化、発展のため、将来日本代表選手となる優秀な素材を発掘し、良い環境、良い指導を与えること」を目的に整備したトレーニング制度。地区→都道府県→9地域→ナショナル→U17~U23代表→日本代表と選抜されていきます。地区トレセンに参加する子どもたちの選出方法は地区によって異なり、横浜の場合は、各チームの監督・コーチが推薦する選手のみが選考会に申込可能。その合格者だけが横浜トレーニングセンターにて月1回の練習と選抜大会に参加できます。

・まとめ

横浜市では、各チームの枠を越えて、選手たちが切磋琢磨し合える少年サッカーの育成環境が整っています。

サッカーチームの選択肢も豊富なため、本気でサッカー選手を目指したいという子から、地元のお友だちと遊び感覚でサッカーをしたいという子まで、ピッタリの環境を選べます。

チームスポーツを通して、さまざまな大人や子どもたちと触れ合うことで、コミュニケーション能力が鍛えられたり、ちょっとしたことではくじけない強い意志や、もっとうまくなりたいという向上心も育ちます。

子どもたちが一生懸命にフィールドをかけまわる姿は、見ていてとても清々しく感動的です。

横浜市では、サッカーを通して子どもたちの成長を実感することができたり、そのサポートを通じて成長したり、家族の絆を深めることもできるかもしれませんね。

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