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はじめに:「横浜市」ってどんな街?
神奈川県の県庁所在地・横浜市は、1859年の開港を機に発展し、日本を代表する国際貿易港として歩んできました。現在は人口約377万人(2025年時点)を抱える、国内最大の基礎自治体です。東京から電車で30分圏内という好立地ながら、港町ならではの開放感とおおらかな雰囲気が漂います。
本記事では、「観光」「住みやすさ」「交通アクセス」「子育て」「生活コスト」など、さまざまな視点から横浜の魅力を紹介します。
横浜の魅力10選
まずは「この街ならでは」の魅力を、10の視点からご紹介します。
1:国際色豊かな街並み
開港以来、横浜は海外との玄関口として栄え、西洋文化をいち早く取り入れてきました。山手の横浜外国人墓地や西洋館群はその象徴。元町周辺には、明治21年創業のウチキパンや大正13年創業の喜久家洋菓子舗など、老舗が今も健在です。

日本最大級の横浜中華街には600店以上が軒を連ね、横浜春節祭や中秋節など季節イベントも充実。多彩な文化が自然に溶け込む街並みは、歩くたびに新たな発見があります。

2:幅広い年齢層が楽しめる観光スポット
横浜には多彩な観光スポットがあります。その多くが生活圏から近い距離にまとまり、気軽に出向けるのが魅力です。例えば人気の「みなとみらい」エリアへは、JR根岸線「桜木町駅」や「関内駅」、横浜市営地下鉄ブルーライン「桜木町駅」、みなとみらい線「みなとみらい駅」など、様々な路線からアクセスでき、ショッピングやグルメ、夜景まで1日たっぷり楽しめます。

また、歴史を感じたい日は、山手〜元町の異国情緒漂う街歩きへ。世界の動物たちと出会える「よこはま動物園ズーラシア」、海のレジャーなら「横浜八景島シーパラダイス」、子ども連れには「横浜アンパンマンこどもミュージアム」など、どんな方でも、ニーズに合わせたお出かけ先が揃っています。


3:東京都心部などへの交通の便の良さ
交通の利便性も横浜市の大きな魅力です。JR東海道線・京急本線・東急東横線など多くの路線が東京方面へ直結しており、品川・渋谷・新宿・東京駅へも30〜40分ほどで到着。

また、JR東海道線・横須賀線を使えば鎌倉や逗子など湘南方面にも約30分でアクセス可能。東海道新幹線が停車する新横浜駅からは名古屋・大阪方面への移動もスムーズ。羽田空港へは横浜駅から京急線やリムジンバスで30〜40分。東京だけでなく日本全国様々な場所へアクセスのよい立地です。
4:子育てや親子での暮らしにも適した街
横浜市は子育て支援に力を入れており、各区役所では保健師や助産師などの専門職員に出産や育児の悩みなどの相談を気軽にすることができます。
また、市内18区すべてに乳幼児の遊び場や保護者の情報交換の場として「地域子育て支援拠点」があり、無料で利用することができます。
公園も充実しており、身近な公園数(※)は2,580か所と全国1位。また、緑道も多く、自然が身近にある落ち着いた住宅街は、都心よりものびのびと子育てできる環境です。
※市民の身近にあり、日常的に利用される公園(住区基幹公園)


5:横浜の物価
横浜の家賃相場は、東京23区より3割(※)ほど安め。広くて快適な住まいを、手頃な価格で見つけやすいのが魅力です。
特に港北ニュータウンエリアや相鉄線沿線エリア、磯子・金沢エリアは、落ち着いた住環境とコスパの良さでファミリーに人気。スーパーや八百屋では、地元・横浜や神奈川県産の新鮮な野菜がお手頃価格で手に入るのも嬉しいポイント。都市の便利さを享受しながら、出費を抑えた暮らしができます。
※家賃(1R及び1K)平均が東京都8.33万円に対して横浜市は6.12万円
出典:「不動産情報サイトアットホーム」令和5年5月発表
6:身近にある自然
横浜は自然と身近に触れ合いやすい都市です。西区の臨港パークや中区の山下公園では海風を感じながら開放感ある散歩が楽しめ、中区の根岸森林公園は広大な芝生と圧巻の桜が魅力。神奈川区にある球技場を併設する三ツ沢公園には充実したスポーツ施設が、旭区のこども自然公園にはバーベキュー場もあり、様々なライフスタイルに合わせた過ごし方をすることができます。

また、里山の景観が保存された戸塚区の舞岡公園や磯子区の円海山周辺のハイキングコースなどがあり、より深い自然の中で散策が楽しめます。春の桜、秋の紅葉など、四季折々の美しい風景に身も心もリフレッシュできるはず。
7:スポーツで活気づく街
横浜は、スポーツの熱気があふれる街。プロ野球「横浜DeNAベイスターズ」の本拠地・横浜スタジアムでは、シーズン中多くのファンでにぎわいます。試合のある日、スタジアム周辺は応援ムードに溢れます。

また、サッカーJリーグ「横浜F・マリノス」や「横浜FC」、日本フットボールリーグ「Y.S.C.C」、なでしこリーグの「ニッパツ横浜FCガールズ」といった、プロサッカーチームがあり、日々、日産スタジアムなどで熱戦が繰り広げられています。スタジアムや練習場が地域に密着しており、暮らしの中にスポーツの熱狂が感じられます。
8:多種多様な音楽イベントが開催
横浜は音楽好きにもたまらない街。年間を通して多くの音楽イベントが開催されます。秋に開催される「横濱ジャズプロムナード」は、関内や桜木町の街なかがジャズ一色になる、30年以上の歴史を誇る名物フェス。春には街全体を巨大なフェス会場として楽しむ「CENTRAL MUSIC & ENTERTAINMENT FESTIVAL(セントラル ミュージック アンド エンタテインメント フェスティバル)」、夏には横浜赤レンガ倉庫での「GREEN ROOM FESTIVAL(グリーンルーム フェスティバル)」など、ジャンルも年代も問わず、素晴らしい音楽との出会いが待っています。
また、「Kアリーナ横浜」や「ぴあアリーナMM」、「KT Zepp Yokohama」、クラシックでは「横浜みなとみらいホール」など、みなとみらいエリア周辺には、約40施設、総キャパシティ約65,000人規模の幅広いジャンルの音楽が楽しめる音楽施設が集まっています。

9:企業ミュージアムや博物館がいっぱい、遊びながら学べる
横浜は家族で遊びながら学べるスポットが豊富。みなとみらいエリアにはユニークな企業ミュージアムが多数あり、中でも人気なのが「カップヌードルミュージアム横浜」。インスタントラーメンの歴史を学びつつ、オリジナルのカップヌードル作りも体験できます。他にも「三菱みなとみらい技術館」、「資生堂ビューティーパーク」、「YUMESAKI GALLERY(ユメサキギャラリー)」など、企業の魅力や最新テクノロジーを体験できます。
他にも「横浜美術館」「横浜開港資料館」「横浜都市発展記念館」「横浜人形の家」など、多彩なテーマの施設が揃っており、訪れる人の好奇心を刺激します。
10:グルメスポット多数、飲み歩きカフェ巡りに最適な街
横浜はグルメを唸らせる街でもあります。中華街では本格中華を、野毛では昭和レトロな居酒屋街で飲み歩きが楽しめます。みなとみらい周辺には、海を臨む絶好のロケーションで、洗練された料理やスイーツを堪能できるカフェやレストランが揃っています。美しい景色と共に、味覚も満たされます。


また、日本で初めて食パンの製造を始めたと言われる老舗「ウチキパン」や、ナポリタンやプリン・ア・ラ・モードの発祥とされる「ホテルニューグランド」など、食の歴史に名を刻む名店が健在なのも横浜ならでは。最近はクラフトビールや地産品を取り入れたレストランなども増え、多彩な食の楽しみ方ができます。


横浜市の住みやすさと子育て環境の魅力
ここまで、横浜が誇る10の魅力をご紹介してきました。 続くこの章では、実際に横浜での暮らしを考えている子育て世代の方に向けて、「生活者目線」での魅力ポイントを4点ご紹介し、子育て環境についてお伝えします。
子育て支援サポート(補助金 助成金)
横浜市は、子育て世代を支える制度や地域ネットワークが充実しています。出産時の「出産費用助成(最大9万円上乗せ)」や「中学生までの小児医療費助成」、などの経済的支援に加え、日々の子育てを支えるサービスも多彩です。
横浜市内の18区には、それぞれ「地域子育て支援拠点」が設けられており、保護者と子どもの交流・相談の場として親しまれています。天候に左右されず遊べる地区センターの屋内に設置されたプレイルームは79ヶ所設置、登録すれば市内約4,000ヶ所の協賛施設で割引などを受けられる「ハマハグ登録証」も心強い味方です。


教育環境(保育園・公園・学校)
横浜市では保育施設の整備が進み、待機児童数は2025年4月には12年ぶりに0に。また市内全ての横浜市立小学校に「放課後キッズクラブ」があり、地域の協力によって運用されている「放課後児童クラブ」も展開。さらに学校の長期休暇中の昼食配食サービスがスタートするなど、子育てファミリーを支える環境が整っています。
また「身近な公園数(※)」は2,580か所、「動物園数」は「よこはま動物園 ズーラシア」「野毛山動物園」「金沢動物園」の3か所と全国1位を誇り、旭区の「こども自然公園」や金沢区の「小柴自然公園」などの大型遊具のある公園も充実。教育面ではICTの活用や英語教育に力を入れる学校、特色ある中高一貫校など、多様な学びの選択肢があります。
※市民の身近にあり、日常的に利用される公園(住区基幹公園)
治安の良さ。安心して子育てできる街
横浜市は、犯罪率が全国政令指定都市の中で最も低い(令和6年時点)、全国でもトップクラスの治安の良さを誇る都市。安全な環境は、子育て世代にとって大きな魅力です。
地域では防犯パトロールの実施など、住民による見守り活動が積極的に行われ、登下校時の声かけが根付いています。また、防犯カメラの設置や交通安全面では市内で発生した小中学生の交通事故情報や不審者情報が確認できる「こども・安心安全マップ」の公表など、家族が安心して暮らせる街づくりを進めています。
家賃相場
横浜市の家賃相場は東京23区に比べてお得感があります。たとえば、1R・1Kの平均家賃は横浜市が約6.12万円、東京23区は約8.33万円と、横浜はおよそ7割の水準にとどまっています(不動産情報サイト「アットホーム」調べ)。
エリア別では、横浜駅周辺ベイエリアや鶴見駅周辺エリアなど、都心へのアクセスが良い地域はやや高め。一方、相鉄本線エリアや京急線・シーサイドライン沿線エリアは比較的リーズナブルです。また、瀬谷区は次の万博「GREEN×EXPO 2027」開催で開発が進む期待のエリア。いずれも都内よりコストパフォーマンスが良く、広く快適な住まいを見つけやすい点が魅力です。
横浜市の人気の居住エリア5選
では実際に住むとなったら、どのエリアを選べばよいのでしょうか。
ここでは、暮らしやすさに焦点を当てながら、魅力あふれる人気の5エリアをご紹介します。
新横浜駅周辺エリア
東海道新幹線が停車する新横浜駅周辺は、名古屋・大阪方面への移動がスムーズで、出張や旅行に便利。JR横浜線や横浜市営地下鉄ブルーラインに加え、羽沢横浜国大駅開業で渋谷・新宿方面に直通する相鉄・東急新横浜線も利用可能となり、都心アクセスがさらに向上しました。

新横浜駅周辺には、横浜アリーナや日産スタジアムなどの大型施設、商業施設、飲食店、ホテルなど都市機能が充実。一方、少し離れると岸根公園や片倉町といった緑豊かな住宅地が広がり、子育て世帯にも根強い人気があります。
横浜駅周辺ベイエリア
JR・私鉄・地下鉄が乗り入れる横浜駅は、日本最多の乗り入れ事業者数を誇る交通拠点。駅周辺には大型商業施設が揃い、買い物や娯楽の利便性は抜群です。また、みなとみらい・馬車道・桜木町などのベイエリアは、美しい夜景や海辺の景観が高い評価を得ています。海沿いの開放感と都市機能が融合し、横浜赤レンガ倉庫や山下公園など観光名所も徒歩圏内。保育園や子育て支援施設の整備も進み、若い世代やDINKSに人気があります。

相鉄いずみ野線エリア
相鉄線の都心直通化で渋谷・新宿方面へのアクセスが向上し注目されるエリア。「いずみ野駅」「いずみ中央駅」周辺は自然の残る穏やかな住宅地で、公園や農地が多くゆったり子育てできる環境。「緑園都市駅」「南万騎が原駅」周辺は計画的に整備された美しい街並みで治安も良好。地域コミュニティが活発で、自治会や子育て支援活動も盛んです。
相鉄いずみ野線沿線は家賃や物価が比較的抑えられ、ゆめが丘駅周辺は再開発が進み、今後の発展も期待できます。自然に囲まれたスローライフ志向の人におすすめです。


港北ニュータウン周辺エリア
横浜市営地下鉄「センター南駅」「センター北駅」を中心に、美しい街並みと整備された道路が広がる人気住宅地。公園や緑道が多く、港北TOKYU S.C.やノースポート・モールなど大型商業施設も充実。
都筑区は子育て世代に評価が高く、地域イベントも盛ん。医療機関も豊富で、自然と都市の利便性を兼ね備えた「暮らしやすい街」の代表格です。

JR根岸線沿線エリア
根岸や磯子など海沿いの開放感あふれるエリア。根岸森林公園や久良岐公園などの広大な緑地、海釣りやマリンスポーツが楽しめる施設があり、自然を満喫できます。JR根岸線で横浜まで約20分、新杉田駅からは京急線・シーサイドラインに接続可能。
周辺にはスーパーや商店街が多く、「ぷらむろーど杉田商店街」や「浜マーケット」は地域密着で人気。家賃も比較的抑えられ、コスパ良く暮らしたい人に最適です。

横浜市の魅力ある観光・人気のお出かけスポットまとめ
「横浜に住む人は、休日にどこへ出かけてるんだろう?」
そんな疑問にお応えして、地元の人々に愛されている定番のお出かけスポットを4つご紹介します。子ども連れでも安心して楽しめるポイントにも注目しました。
横浜中華街
日本最大級のチャイナタウン・横浜中華街には、中華料理店や雑貨店、食材店など約600店以上が軒を連ねます。中国各地の料理をレストランで味わうのはもちろん、豚まんや大鶏排(台湾風唐揚げ)などを店頭でテイクアウトして楽しめるのも魅力。中国の祝祭日にはイベントも行われ、一層賑わいます。
アクセスはみなとみらい線「元町・中華街駅」から徒歩1分、JR根岸線「石川町駅」からは徒歩5分。中華街大通り沿いの「横浜中華街パーキング」には授乳室・多目的トイレがあります。
山下公園
海を望む絶景スポットとして人気の山下公園は、みなとみらい線「元町・中華街駅」から歩いて3分。ベンチや芝生広場、噴水、バラ園があり、市民に愛される憩いの場。日本郵船氷川丸や横浜ベイブリッジを背景に、海風を感じながらピクニックや散歩が楽しめます。すぐ近くの「横浜マリンタワー」や大さん橋国際客船ターミナルの観光案内所に授乳・おむつ交換スペースが設置されています。

横浜・八景島シーパラダイス
水族館、遊園地、ショッピング、レストランが一体となった複合型マリンリゾート。シーサイドライン「八景島駅」からすぐの立地です。メイン水族館「アクア・ミュージアム」ではジンベエザメやイルカショーが人気。「うみファーム」では釣った魚を調理して味わう体験も。園内にはベビールーム(授乳室・おむつ交換台・調乳設備)が完備され、ベビーカーの貸出もあります。

よこはま動物園ズーラシア
オカピやホッキョクグマなど珍しい動物が見られる自然型動物園。広大な敷地内には、ひき馬体験ができるぱかぱか広場や年齢別の遊び場も充実。最寄り駅は相鉄線「鶴ケ峰駅」「三ツ境駅」またはJR横浜線「中山駅」よりバスで約15分。園内には冷暖房つき授乳室・キッズトイレ・おむつ替えスペースが完備されています。

あなたの思う横浜の魅力とは?
ここまで横浜の魅力をデータや制度とともに紹介してきましたが、実際に暮らす人はどう感じているのでしょう。今回は横浜・都筑区に住むK.Oさん(30代)に、日常の中で実感する横浜の魅力を伺いました。
K.Oさんの生まれは都筑区。東京都内での生活を経て、結婚後は港北区に住んでいましたが、出産を機に実家近くの都筑区に戻ってきました。現在は都内に通勤する夫と、4歳と6カ月の二人の子どもと暮らしています。
「都筑区の魅力は道が広く、緑道が整っていること。小さな子どもと歩いても安心でき、開放感があります」とK.Oさん。広島出身のご主人も、緑豊かで落ち着いた街並みに惹かれ、この地を選んだといいます。

横浜全体についても「落ち着いていて治安が良い」と実感。市外に住む同僚から「夜も安心して歩けるね」と言われ、改めて安全さに気づいたそう。休日はみなとみらいへ足を運ぶこともありますが、「都筑区は遠出しなくても生活が完結する便利さが魅力」と話します。また、「地域子育て支援拠点のスタッフさんが親切で安心できます。どの区にもこうした施設があるのはありがたいです」と地域子育て支援拠点などの施設も積極活用しています。
「なんといっても緑が身近にあるのが一番の魅力です。街のあちこちに植栽や緑道があり、犬の散歩をする人も多い。人も動物も穏やかに過ごせる空気感が、横浜らしい魅力」だと語ってくれました。
まとめ|横浜市は、住んでも良し、訪れるのも良しの魅力的な街
横浜は都会の利便性と自然の心地よさを兼ね備えた街。平日は都心へ通勤し、休日は海や緑に癒されながら過ごす暮らしがかないます。国際都市として多様な文化を受け入れ、横浜市で暮らすみなさんが安心・快適に暮らせるよう、制度や取り組みを積極的にアップデートし、進化を続けています。
住んでも、訪れても魅力的な横浜で、あなたらしいライフスタイルを見つけてみませんか。




