子どもたちに、どんな学びの機会を提供できるのかというのは、親世代にとっての大きな課題のひとつですね。将来に向けてたくさんの体験をさせてあげたいけれど、身近なところにそういう場所が無かったり、時間をかけられなかったり、いろいろ悩ましい事も…。
でも安心です。横浜は「子どもの未来の可能性が広がる街」。文明開化の頃から新しいチャレンジに前向きなので、「新しい価値観を学ぶ」チャンスがいっぱいあります。
特に働く場と学ぶ場が共存しているみなとみらいエリアには、最新の技術を気軽に体験しながら、子どもの学びに繋がるスポットがそろっています。今回はそんな中から3つのスポットをご紹介します。
目次
1) 村田製作所「Mulabo!(ムラーボ!)」でエレクトロニクスを学ぶ
村田製作所の研究開発拠点・みなとみらいイノベーションセンターにある「Mulabo!」は楽しく科学に触れられ、子どもたちの知的好奇心を刺激する夢のようなスポットです。
館内にある4つのエリアで注目すべきは、端末を使ってクイズに答えながら科学の面白さを体感できる「ディスカバーゾーン」。電子機器の仕組みなど身の回りの電気に関するクイズに3問答えるごとに、1つの体験展示が楽しめます。
体験展示のひとつ、エレクトロニクスサーキットは、モニターに映る電子回路のサーキットを走るレースゲーム。コイルや電池に見立てたアイテムを使いながら1着を目指しましょう。
モーションセンサーで画面と体の動きとを連動させた「シンクロセンシング」では、スクリーンに映し出される映像や音に合わせてポーズを決めたり声を出したりします。リズミカルなゲームは大人も子どもも一緒に夢中に。
こうして端末を操作してクイズに答えたり、体験展示で遊ぶうちに電気についてたくさんのことが学べます。
ひとしきり遊んだらカフェ&ライブラリー「シンクゾーン」でひと休み。子ども向けの科学に関する本や絵本が自由に読めるほか、村田製作所のロボットも展示。ベビールームもあるので小さなきょうだいがいるご家族も安心ですね。
2)LG「YUMESAKI GALLERY」でバーチャル世界旅行
2022年3月に誕生した「YUMESAKI GALLERY」は、グローバル企業LGの最先端技術を通して世界中を旅したような気分を味わえるデジタルギャラリーです。
館内は5つのエリアに分かれています。タブレット上でオリジナルの飛行船を作る「旅立ちの島」では、地球を模した巨大なスクリーンを飛び回りバーチャル旅行へ。どこの国へたどり着くかな?とワクワクします。
「色彩の島」では高度な色再現技術が施されたOLEDの画面上でデジタル万華鏡づくりを。世界各国の花、ランドマーク、食べ物それぞれ40種以上からモチーフを選び、自由にレイアウトして万華鏡のようなデザインを画面上に作れます。1つとして同じものはできないそうなので、子ども一人ひとりの感性に任せてトライしたいですね。
完成した万華鏡のデザインは、データやポストカードにして家族の思い出に持ち帰れるのも素敵です。
「音楽の島」では、民族楽器が奏でる音楽に合わせて、ゲームに挑戦。身体を使って音楽を楽しめます。
足元のフロアやパノラマスクリーンに映し出される美しい映像とともにSDGsについて学べる「天文の島」では、クイズに答えるインタラクティブな体験ができるので、誰がいちばん答えられるか、みんなで競争しても楽しいですね。
最後は、ここに訪れた人たちと未来をつなぐ「時間の島」へ。この日の体験を通して感じたこと、夢…思い思いのメッセージを紙に書いてボックスに投入しましょう。モニターに直筆の文字が木の葉となって映し出され、まるで子どもたちの想いが未来に芽吹いていくかのようです。
3)三菱重工「三菱みなとみらい技術館」で宇宙を身近に感じる
「三菱みなとみらい技術館」は陸、海、空、宇宙の4つのゾーンで科学技術に触れながら、ロケットや深海潜水調査船など、技術発展の歴史と最先端技術を学べます。実物や大型の模型も並んで迫力満点です。
「宇宙ゾーン」には国際宇宙ステーション「きぼう」日本実験棟が再現され、ロボットアームシミュレーターや宇宙飛行士適性検査にチャレンジ。これをきっかけに、未来の宇宙飛行士が誕生するかもしれませんね。
最大径が約2mもある、巨大なロケットエンジンの事物も展示されています。炭色のような変色している部分があり、発射時の様子など想像力を掻き立てられますね。
「海ゾーン」は有人潜水調査船「しんかい6500」を実物大で再現展示。不定期で行われるコックピットに乗れるイベントも見逃せません。
タッチパネルでクラゲや魚を作る「シーメカニマル」は、自分が作った魚が深海を泳ぐ姿が大スクリーンに映し出されます。思わずスクリーンに駆け寄り、自分の魚にタッチしてはしゃぐ子どもたちの姿が微笑ましいですね。ほかにもカーボンニュートラルについて学ぶ「陸ゾーン」、最新の技術が展示される「空ゾーン」も楽しめます。
いろいろな施設を見てきましたが、いずれも親世代にとっても新たな発見の場になります。親子で共に学び合う時間って、とっても貴重ですよね。さらに2024年にはヤマハのブランド発信拠点がみなとみらいにオープン予定と、この流れはますます加速しそうです。
このほか、商品の歴史や技術を学ぶ森永製菓の「森永エンゼルミュージアムMORIUM」(鶴見区)、横浜・八景島シーパラダイス内にある海育(海+食育)をテーマにした「うみファーム」(金沢区)など、みなとみらい以外のエリアにも学べる場所はたくさん。さまざまな種類の体験&学びの場が共存する横浜は、子どもたちにたくさんの未来の可能性を見せてあげられる素敵な街なのです。
■Mulabo!
開館時間:10:00~17:00(カフェのLOは16:30)
休館日:日・月曜、村田製作所の休業日
入館料:無料※体験展示は要予約
https://mulabo.murata.com/
■YUMESAKI GALLERY
開館時間:10:00~18:00(最終入館17:00)
休館日:火曜、年末年始、施設点検日
入館料:無料
https://yumesaki-g.com/
■三菱みなとみらい技術館
開館時間:10:00~15:00、土・日曜・祝日は~16:00(最終入館各30分前)
休館日:火・水曜(祝日の場合は翌日)、年末年始、特定休館日
入館料:大人500円、中高校生300円、小学生200円、未就学児・65歳以上無料
https://www.mhi.com/minatomirai/
※料金は税込みです。また、情報は2023年6月22日時点のものです。最新情報は各所のHPをご参照ください。